~旅館業・コンカフェ・バー開業で実際によくある“後戻りできない失敗”とは~
300万円かけて改装したのに、営業できなかったケース
「物件も決まった。
内装業者も決まった。
デザインもかなり良い感じ。
あとはオープンするだけ。」
そう思っていたにもかかわらず、
最後の最後で、
「このままでは営業できません」
となるケースがあります。
これは決して珍しい話ではありません。
特に、
- コンカフェ
- キャバクラ
- ラウンジ
- バー
- ポーカー店
- シーシャ店
- 簡易宿所
- ゲストハウス
などでは、実際によく起きています。
そして怖いのは、
“かなりお金を使った後”
に発覚することです。
実際、数百万円単位の改装後に、
- レイアウト変更
- 工事やり直し
- 営業形態変更
- 計画断念
になるケースもあります。
今回は、
なぜこういうことが起きるのか。
そして、
なぜ「契約前の確認」がそこまで重要なのか。
実務ベースでお話します。
「まず工事を始めてしまう」
これは本当に多いです。
特に最近は、
- 居抜き物件
- 元飲食店
- 元バー
- 元スナック
- 元旅館
などを使って、
スピード感を持って開業しようとするケースが増えています。
すると、
「前の店が営業していたから大丈夫だろう」
という感覚になりやすい。
しかし、
ここが非常に危険です。
実際には、
“前の営業と、今回の営業は別”
だからです。
たとえば、
前は普通のバーだった。
しかし今回は、
- 女性キャストが接客する
- カウンター越しで会話する
- 一緒に飲食する
- 常連客相手に接待行為がある
となると、
風俗営業許可が必要になる可能性があります。
ところが、
内装はすでに完成している。
すると、
- 見通し
- 客席区画
- 半個室
- 照度
- 客室構造
などで問題が発覚します。
ここから修正が始まるのです。
「図面上は大丈夫」では止まります
実務でかなり多いのが、
「図面上では問題ないと思っていた」
というケースです。
しかし実際には、
図面と現場が一致していない。
これは本当に多いです。
例えば、
- 通路幅
- テーブル配置
- ドア位置
- カーテン
- パーテーション
- カウンター高さ
など。
ほんの少しの違いで、
「見通し不良」
と判断されることがあります。
特に風俗営業では、
“現場”
をかなり見られます。
つまり、
「図面は通っているから大丈夫」
ではありません。
現地でどう見えるか。
ここが重要です。
「半個室」が想像以上に危険です
最近特に多いのが、
コンカフェやラウンジ系です。
おしゃれな内装にした結果、
- ブース化
- カーテン設置
- ソファ囲い込み
- 奥まった席
などが発生します。
しかしこれが、
“半個室”
と判断されることがあります。
営業者側としては、
「ただのおしゃれな内装」
という認識でも、
実務では問題視されるケースがあります。
しかも厄介なのが、
かなり工事が進んでから発覚すること。
すると、
- 壁撤去
- パーテーション変更
- レイアウト全面修正
になる場合があります。
当然、
追加費用も発生します。
「居抜きだから安心」は危険です
居抜き物件で非常に多い勘違いがあります。
それは、
「前の店が営業していた」
=
「今回もそのまま営業できる」
と思ってしまうこと。
しかし実際には、
- 名義
- 業態
- 営業方法
- 許可内容
が変われば、
当然チェック内容も変わります。
例えば、
前は普通のスナック。
今回は、
- コンカフェ
- ガールズバー
- 接客型営業
に変わる。
すると、
風俗営業許可が必要になる可能性があります。
さらに、
以前は見逃されていた部分でも、
今回は指摘されるケースがあります。
つまり、
「前の店がやっていたから大丈夫」
は非常に危険です。
旅館業でも同じです
これは旅館業でもかなりあります。
特に、
「民泊っぽい感じで簡単にできると思っていた」
ケース。
しかし実際には、
- 建築
- 消防
- 保健所
- 近隣対応
など、
かなり多くの確認があります。
そして最近は特に、
“施設外玄関帳場”
の問題で止まるケースがあります。
営業者としては、
「内装を綺麗にすればOK」
と思っている。
しかし実際には、
運営体制そのものが重要です。
すると、
かなり工事を進めた後で、
「この運営方法では難しい」
となる場合があります。
一番危険なのは「急いでいる案件」
実務上、
最も危険なのは、
「とにかく急いでオープンしたい」
案件です。
急いでいると、
- 契約
- 工事
- 内装
- 備品発注
が先行します。
しかし、
許認可は後回し。
すると最後に、
“止まる”
のです。
特に多いのが、
「オープン日を先に決めてしまう」
ケース。
実際には、
- 警察協議
- 保健所協議
- 消防
- 図面修正
などで、
予定通りいかないことは普通にあります。
しかし、
広告を出している。
求人も出している。
スタッフも集めている。
家賃も始まっている。
この状態で止まると、
かなり苦しくなります。
行政書士は「申請屋」ではありません
ここはかなり重要です。
よくあるのが、
「書類だけお願いしたい」
という相談。
もちろんそれも可能です。
しかし実際には、
許認可は、
“物件選びの時点”
から始まっています。
つまり、
- 契約
- レイアウト
- 工事
- 業態
ここが極めて重要です。
逆に言えば、
ここを間違えると、
後で大きく修正が発生します。
だからこそ当事務所では、
「契約する前に、見せてください。」
というスタンスを大切にしています。
「もっと早く相談すればよかった」
これは本当に言われます。
特に、
- 工事後
- 契約後
- 家賃発生後
の相談では多いです。
もちろん、
後からでも対応できるケースはあります。
しかし、
- 費用
- 時間
- スケジュール
はどうしても増えます。
逆に、
契約前に相談いただければ、
- その物件で可能か
- どこが危険か
- どんな工事が必要か
かなり早い段階で整理できます。
「とりあえず契約」は本当に危険です
特に最近は、
良い物件が出るとすぐ埋まります。
そのため、
「先に押さえたい」
という気持ちは非常によく分かります。
しかし、
許認可業種では、
“借りられる”
と
“営業できる”
は別問題です。
ここを間違えると、
本当に大きな損失になります。
最後に
旅館業・民泊・風俗営業は、
「あとで何とかなる」
が通用しにくい分野です。
特に、
- 契約
- 工事
- レイアウト
ここは後戻りコストが非常に高いです。
だからこそ、
- 物件を見つけた段階
- 契約前
- 工事前
での確認が重要になります。
当事務所では、
旅館業・民泊・風俗営業について、
“実際に止まりやすいポイント”
を含めて事前確認を行っています。
「この物件で本当に進められるのか」
不安がある場合は、
早めのご相談をおすすめします。
行政書士高見裕樹事務所
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