最近、金沢市では「旅館業(簡易宿所)で進めたいと思っていたが、条件が厳しく民泊へ切り替えた」という相談が増えています。
旅館業は365日営業できるため、事業としては魅力があります。
一方、民泊(住宅宿泊事業)は年間180日までしか営業できません。
そのため、本来であれば旅館業で進めたいと考える方が多いです。
しかし、実際には旅館業の条件が厳しく、途中で民泊へ切り替えるケースが少なくありません。
特に多いのは、
・接道の問題 ・建築基準法の問題 ・消防設備の費用 ・帳場の確保 ・用途変更 ・近隣対応
こうした理由です。
例えば、古い戸建てでは、前面道路が狭かったり、建築確認済証がなかったりすることがあります。
また、2階を客室にすると避難器具や誘導灯が必要になり、消防設備の費用が大きくなることがあります。
さらに、旅館業では帳場が必要になるため、受付スペースを確保しなければなりません。
一方、民泊は旅館業より柔軟です。
住宅として使われている建物でも始めやすく、帳場の条件も旅館業ほど厳しくありません。
ただし、民泊には年間180日制限があります。
そのため、「副業としてやりたい」「まずは小さく始めたい」という方には向いていますが、「本格的に宿泊事業をやりたい」という方には物足りないことがあります。
また、民泊でも、管理規約、家主承諾、消防設備などの問題があります。
「旅館業が無理なら民泊なら絶対できる」というわけではありません。
最近は、最初から旅館業と民泊の両方を見据えて物件を探す方も増えています。
その方が、途中で方向転換しやすく、無駄な費用も減らせます。
旅館業と民泊のどちらが向いているかは、物件や事業計画によって変わります。
契約してから考えるのではなく、契約する前に整理することが重要です。
契約する前に、見せてください。
行政書士高見裕樹事務所 住所:石川県金沢市額谷3丁目2番地 和峰ビル1階北
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