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物件があっても許可は取れない|開業前に9割が見落とす行政チェックポイント

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はじめに|なぜ「物件があるのに開業できない」のか

旅館業、民泊、風俗営業、深夜営業のご相談で
最も多い失敗パターンがこれです。

「もう物件を契約しました」
「内装工事も見積が出ています」
「あとは申請するだけですよね?」

結論から言うと、
この時点で“詰んでいる”ケースは珍しくありません。

なぜなら、
許可の可否は「物件を持っているかどうか」ではなく、

  • その場所で
  • その建物で
  • その使い方が
  • 法令・条例・行政運用に適合するか

で決まるからです。


よくある勘違い①|「前に同じ業種が入っていた」

これは非常に多い誤解です。

  • 前が簡易宿所だった
  • 前がスナックだった
  • 前も営業していたから大丈夫

→ まったく保証になりません。

理由は以下のとおりです。

  • 法改正・条例改正が入っている
  • 前回は「黙認」や「グレー運用」だった
  • 現在の行政運用が変わっている
  • 建物が違法状態のまま放置されていた

「前例がある=今回もOK」
ではないのが、許認可の世界です。


チェック①|用途地域(ここで8割決まる)

まず最初に確認すべきは 用途地域 です。

旅館業・簡易宿所の場合

  • 可能な用途地域
  • 条件付きで可能な地域
  • 原則不可の地域

が明確に分かれています。

風俗営業の場合

  • そもそも用途地域でアウト
  • 学校・病院等の距離制限
  • 条例独自の規制

用途地域を外して申請が通ることは、まずありません。

にもかかわらず、
ここを確認せずに物件を契約してしまう方が後を絶ちません。


チェック②|建築基準法(既存不適格・用途変更)

次に問題になるのが 建築基準法 です。

特に多いのが以下。

  • 建物用途が合っていない
  • 容積・建ぺいがオーバー
  • 増築部分が未登記・未確認
  • 既存不適格の扱いを誤る

この段階で、

「工事しないとダメですね」

と言われ、
想定外の数百万円の改修費 が発生することもあります。


チェック③|消防(最後に来て一番痛い)

消防は、
最後に来て、費用が一番重い 行政です。

  • 自動火災報知設備
  • 誘導灯
  • 内装制限
  • 防火管理者選任

事前に整理せずに進めると、

  • 工事やり直し
  • 開業延期
  • 銀行スケジュール崩壊

につながります。


チェック④|近隣・町会対応(法令外リスク)

法令上は問題なくても、

  • 町会から説明を求められる
  • 苦情が入り行政が慎重になる
  • 看板掲示期間が伸びる

というケースは非常に多いです。

「義務ではないが、事実上避けられない」
これが実務のリアルです。


なぜ行政書士は「書類屋」ではダメなのか

ここまで読んでいただくと分かると思いますが、

  • 問題は書類ではない
  • 問題は「順番」と「調整」

です。

✔ どこから確認するか
✔ どこに先に相談するか
✔ どこをぼかし、どこを詰めるか

これを誤ると、
許可は取れても、時間・お金・信用を失います。


行政書士高見裕樹事務所のスタンス

当事務所では、

  • 物件ありきで話を進めません
  • 先に「通るか・通らないか」を整理します
  • 通らない場合は、その理由を明確に伝えます

「夢を煽る」のではなく、
現実的に開業できるルートだけを提示します。


まとめ|契約前が、唯一の安全地帯

許認可は、

  • 契約前 → 修正可能
  • 契約後 → 手遅れ

この差が、
数百万円・数か月の差になります。


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