はじめに|「もうトラックは買いました」は危険信号です
産業廃棄物収集運搬業許可の相談で、
非常によくある出だしがあります。
すでにトラックを買いました。
この状態で許可は取れますか?
結論から言うと、
この段階でアウトになるケースは少なくありません。
産廃許可は、
「車があるから取れる」
「仕事があるから取れる」
というものではなく、
事業全体の体制が整っているか
で判断されます。
なぜ「トラック購入前」が重要なのか
理由は明確です。
- 許可が取れなくても車は残る
- 売却しても損が出る
- 駐車場が要件を満たさないこともある
実務では、
トラック購入が一番最後
になるのが理想です。
産業廃棄物収集運搬業許可とは?
産業廃棄物を
他人の依頼で運ぶ事業 を行うには、
都道府県知事等の許可が必要です。
ポイント
- 積替え保管の有無で要件が変わる
- 営業区域ごとに許可が必要
- 一度取れば終わりではない(更新制)
典型例①|車両要件を満たしていない
よくある誤解
- 平ボディならOK
- 中古車でも問題ない
実際には、
- 廃棄物が飛散・流出しない構造か
- 荷台の材質・囲い
- シート・コンテナの有無
など、
細かくチェック されます。
また、
- 名義が法人・個人で一致していない
- リース契約内容が不適切
といった理由で
NGになることもあります。
典型例②|駐車場の問題(想像以上に多い)
産廃許可では、
車両の保管場所 が必須です。
チェックされる点
- 使用権限があるか
- 住宅地でないか
- 近隣トラブルの恐れ
- 事務所との位置関係
特に、
自宅前に停めているから大丈夫
というケースは、
ほぼアウトになる可能性 があります。
典型例③|講習を受けていない・期限切れ
許可申請には、
産業廃棄物収集運搬業講習会 の修了が必要です。
注意点
- 申請時点で有効期限内であること
- 代表者本人の受講が原則
- 更新講習と新規講習の区別
講習を受けていない、
または期限切れの場合、
申請自体ができません。
典型例④|事業計画が甘い
産廃許可では、
- どんな廃棄物を
- 誰から
- どこへ運ぶのか
という 事業計画 が重要です。
NGになりやすい例
- 取引先が未定
- 運搬ルートが不明確
- 処分先との契約が曖昧
「取ってから考える」は通りません。
典型例⑤|経理的基礎が不足している
行政は、
きちんと事業を続けられるか
も見ています。
- 赤字が続いている
- 債務超過
- 資金計画が不十分
場合によっては、
財務内容の説明 を求められることもあります。
実際によくある失敗事例
事例①
トラック購入 → 駐車場NG
→ 使えない車が残る
事例②
講習未受講 → 申請できず数か月待ち
事例③
処分先未確定 → 計画不備で差し戻し
いずれも、
事前確認で防げたケース です。
行政書士が「申請前」に整理していること
当事務所では、
申請前に次の点を整理します。
- 車両の適否
- 駐車場の要件確認
- 講習の有効期限
- 事業計画の整合性
- 財務状況の確認
これを行ったうえで、
「進めてよいか」を判断します。
トラックは「最後」に決めてください
繰り返しになりますが、
トラック購入は、
許可取得の最後のステップ
です。
先に動くほど、
失敗リスクが高くなります。
まとめ
- トラック購入前の相談が重要
- 車両・駐車場は厳しく見られる
- 講習未受講は即NG
- 事業計画の具体性が必須
- 事前整理で失敗は防げる
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