許可を取る人、取れない人の違いは「準備の順番」です
行政書士は“書類屋”ではありません。役所に聞く前に相談すべき理由
はじめに|「同じことをやろうとしているのに、なぜ結果が違うのか」
同じ地域で、
同じようなお店を始めようとして、
同じような予算をかけているのに、
- すんなり許可が取れる人
- 途中で止まってしまう人
がいます。
この違いは、
能力や運ではありません。
実務の現場で見ていると、
ほぼ例外なく、違いは一つです。
準備の「順番」
この記事では、
- なぜ書類を頑張っても通らないのか
- 行政書士は何をしている専門家なのか
- なぜ「役所に聞く前」が重要なのか
を、許認可に詳しくない方にも分かる形で解説します。
1|多くの人が誤解している「許可が取れない理由」
許可が取れなかった方の多くは、こう言います。
- 「書類が足りなかったんでしょうか」
- 「申請の書き方が悪かったんですか」
- 「もっと詳しく調べればよかったですか」
しかし、実際の原因はほとんどの場合、
👉 書類以前の問題
です。
許可が止まる典型パターン
- その場所ではできない
- その建物ではできない
- その形では受け付けられない
この状態で、
どれだけ書類を整えても、結果は変わりません。
2|「準備の順番」を間違えると、なぜ失敗するのか
失敗しやすい人の順番
- やりたいことを決める
- 物件を探す
- 契約する
- 工事を考える
- その後で「許可」を調べる
この流れ、
実は 非常に多い です。
そしてこの時点で、
取り返しがつかない状態になっていることも珍しくありません。
許可が取れる人の順番
- やりたい内容を整理する
- 「それは許可がいるか?」を確認する
- できる場所・できない場所を把握する
- 建物・近隣・運用を確認する
- 問題がなければ契約・工事
👉 違いは「最初の一手」です。
3|行政書士は「書類屋」ではありません
世間一般には、
行政書士についてこんなイメージが持たれがちです。
- 書類を代わりに作る人
- 役所に提出する人
- 申請を代行する人
これは 間違いではありませんが、半分以下 です。
実務で行政書士がやっていること
実際には、
- そもそも許可が必要かの判断
- その計画が通るかどうかの事前確認
- 役所ごとの運用の違いの把握
- 書類を出す「前」の調整
- 行政とのすり合わせ
これらが、業務の中心です。
👉 書類は最後の工程 にすぎません。
4|なぜ「役所に直接聞く」のが危険なことがあるのか
「まず役所に聞いてみよう」
これは自然な考えです。
しかし、実務では注意が必要です。
役所相談の落とし穴
- 前提条件を整理せずに聞いてしまう
- 聞き方によって回答が変わる
- 一般論だけで終わる
- “グレーだからやめた方がいい”で止まる
役所は「許可を取らせる立場」ではなく、
ルールを説明する立場です。
行政書士を挟むと何が違うのか
行政書士は、
- 計画を整理した上で相談する
- 通る形に組み直す
- 代替案を用意する
- 行政側の懸念点を先に潰す
という形で、
同じ内容でも“通る相談”に変換します。
5|「相談しただけ」で結果が変わる理由
許認可の世界では、
- OKかNGか
- 白か黒か
ではなく、
どうすればOKになるか
が重要です。
行政書士は、
- そのままではNGな計画
- 少し変えればOKな計画
の境目を見極め、
現実的な着地点を探します。
6|許可を取れる人は「書類を頑張らない」
少し意外に聞こえるかもしれませんが、
許可を取れる人ほど、
- 書類を自分で完璧にしようとしない
- 早い段階で相談する
- 「これは無理ですか?」と素直に聞く
という傾向があります。
逆に、
- 自分で全部固めてから相談
- 契約後・工事後に相談
は、失敗しやすい典型例です。
7|まとめ|許認可は「書類」ではなく「段取り」で決まる
- 許可を取る人と取れない人の違いは、準備の順番
- 行政書士は書類屋ではなく、事前調整の専門家
- 役所に聞く前に相談することで、選択肢が広がる
許認可は、
最初の判断を間違えなければ、避けられる失敗がほとんどです。
【許認可・開業前相談のご案内】
- まだ物件を決めていない
- 許可が必要かどうか分からない
- 役所に行く前に整理したい
その段階こそ、
行政書士に相談する最適なタイミングです。
行政書士高見裕樹事務所
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