
“オープン日に間に合う?”|旅館業許可と開業スケジュールの落とし穴
はじめに
「夏休みの観光シーズンに間に合わせたい」
「内装工事が終わるタイミングでオープンしたい」
「予約サイトに日程を掲載してしまった」
宿泊業の開業において、オープン日は売上や集客に直結する最重要ポイントです。
ところが、旅館業許可の申請は想像以上に時間がかかり、「間に合わない」という相談が後を絶ちません。
石川県の場合、申請から許可取得までの期間は1〜2か月が目安ですが、工事・消防検査・看板掲示などを含めると、さらに長引くケースもあります。
この記事では、旅館業許可のスケジュール管理に潜む落とし穴と、行政書士に依頼することで“逆算管理”ができるメリットを解説します。
1. 旅館業許可に必要な期間
標準処理期間
石川県(金沢市など)で旅館業許可を申請した場合、
- 書類審査:約2〜3週間
- 現地調査・検査:約1〜2週間
- 許可証交付:約1週間
トータルでおおむね1〜2か月が目安とされています。
しかし実際は…
- 消防設備の追加工事で1か月延びた
- 用途地域の確認で差し戻し
- 図面修正に時間がかかった
結果として3か月以上かかるケースも珍しくありません。
2. 工事や消防検査との並行作業
内装工事との関係
旅館業の施設には、衛生基準・建築基準を満たす必要があります。
- トイレ・洗面所の数
- 廊下や階段の幅
- 客室の採光・換気
工事を終えてから「基準を満たしていない」と発覚すれば、再工事=数十万円の損失です。
消防検査との関係
消防法の基準も同時に満たさなければなりません。
- 火災報知器の設置
- 避難経路の確保
- 消火器・誘導灯の配置
これらは保健所審査と並行して消防検査を進めなければ、スケジュールが大幅に遅れます。
3. よくあるスケジュール失敗例
失敗例①:工事が終わってから申請
「まずは工事を済ませてから」と考え、許可申請が後回しに。
→ 結果、オープンが3か月遅れ。広告や予約サイトで集客した分が全てキャンセルに。
失敗例②:消防検査を忘れていた
保健所への申請だけで安心していたら、消防署の基準を満たしておらず再工事に。
→ 追加費用80万円、オープンは2か月延期。
失敗例③:予約サイトに日程を掲載済み
「工事が終わるから大丈夫」と思い、予約サイトに公開。
→ 許可が間に合わず、キャンセル続出。信用低下に。
4. 行政書士に任せる“逆算管理”
逆算管理とは?
希望オープン日を起点にして、必要な手続きを逆算しスケジュールを組み立てることです。
行政書士ができること
- 保健所・消防・建築課との調整を同時進行
- 工事内容が基準を満たしているか事前チェック
- 必要な書類・図面を早期に作成
- 看板掲示や予約サイトの公開時期も計算に含める
依頼者は「宿づくり」に集中し、複雑なスケジュール管理を丸ごと任せられます。
5. 実際のサポート事例
事例A:古民家を簡易宿所に(石川県白山市)
工事前にご相談をいただき、事前調査・スケジュール設計を実施。消防検査も並行して行い、工期と申請を連動させて予定どおりオープン。
事例B:マンション一室で民泊(金沢市)
依頼者は自力で申請準備を進めていたが、スケジュールが崩れ予約サイトに影響。
当事務所が引き継ぎ、保健所・消防との調整をまとめて実施し、最短で許可取得。
まとめ
旅館業許可の申請は「1〜2か月」と言われますが、実際には工事・消防検査・図面修正などで遅れるケースが多く、オープン日に間に合わないリスクが非常に高い手続きです。
- 工事と並行しなければ遅延する
- 消防検査を忘れると再工事に
- 予約や広告の信用問題に直結
だからこそ、最初から行政書士に依頼して逆算管理を行うことが、安心して開業するための唯一の近道です。
行政書士高見裕樹事務所では、石川県を中心に北陸三県で旅館業・簡易宿所・民泊の申請を多数サポートしています。
「オープン日に間に合わせたい」「スケジュール管理を任せたい」という方は、ぜひご相談ください。
お問い合わせ
旅館業・簡易宿所・民泊のスケジュール管理に関するご相談は「行政書士高見裕樹事務所」まで。
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