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「旅館業・民泊開業に必要な初期費用と資金調達法|融資・補助金も解説」

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開業前に必ず知っておきたい!|旅館業・民泊の初期費用と資金調達

はじめに

観光需要の高まりを背景に、「旅館業や民泊を始めたい」という声が石川県(金沢市)でも年々増えています。北陸新幹線の延伸によって観光客が増加し、空き家や古民家を宿泊施設として活用する事例も多くなってきました。

しかし、開業を検討している方が最初に直面する大きな壁が「資金」です。

  • 物件取得にいくらかかるのか?
  • 内装工事や消防設備にはどのくらい必要なのか?
  • 許可申請費用や専門家報酬は?
  • 融資や補助金は使えるのか?

この記事では、旅館業・簡易宿所・民泊を始める際に必要な初期費用の内訳と、実際にどのように資金を調達していくのかを、行政書士の立場からわかりやすく解説します。


物件取得費用 〜購入か賃貸かで大きな違い〜

開業費用の中で最も大きな割合を占めるのが「物件取得費用」です。

購入の場合

  • 古民家や一戸建てを購入して改装するケースが多い。
  • 価格帯は立地や規模によって大きく異なり、数百万円〜数千万円
  • 耐震補強や水回り工事を加えると、さらに数百万円単位の費用がかかることも。

賃貸の場合

  • 初期費用は敷金・礼金・仲介手数料などで数十万円〜200万円程度
  • ただし、オーナーの承諾が必須。管理規約で宿泊業が禁止されているマンションでは不可。
  • 毎月の賃料を固定費として見込む必要がある。

注意点

「物件は安く手に入れたけど、工事費用が高額で結局トータルは割高だった」というケースは非常に多いです。購入か賃貸かの判断は、初期費用+改装費用+運営コストをトータルで比較して決める必要があります。


内装工事・リノベーション費用

宿泊施設として使用するためには、住宅をそのまま使うことはできません。内装の改修が必須です。

工事内容の一例

  • 和室を洋室に変更
  • シャワー室・トイレの増設
  • 空調設備の追加
  • バリアフリー対応(手すり・スロープ設置)
  • 受付カウンターや共用スペースの整備

費用目安

  • 小規模(1室〜2室):50万円〜200万円程度
  • 中規模(3室〜5室):200万円〜500万円程度
  • 古民家再生:500万円〜1,000万円以上

工事費を抑えるポイント

  • 最初から完璧を目指さず、必要最低限でスタートし、後から追加工事を行う。
  • ふちどり不動産やKプランニングのように、許可要件を理解した工務店と組むことで無駄を削減できる。

消防設備投資

宿泊業において最も重要なのが消防法対応です。許可申請の際、消防署による検査をクリアしなければ営業できません。

必要な消防設備

  • 自動火災報知器
  • 誘導灯(避難口表示)
  • 消火器
  • 避難経路の確保

費用目安

  • 小規模施設:20万円〜50万円
  • 中規模施設:50万円〜150万円
  • 古い建物や木造の場合、避難経路の追加工事が必要でさらに費用がかかるケースも。

よくある失敗例

  • 設備業者に依頼せずDIYで設置してしまい、消防検査で不合格に。
  • 結局、二重に費用がかかる。

許可申請費用

申請手数料(石川県の場合)

  • 旅館業簡易宿所許可:16,000円
  • 飲食店営業許可(必要な場合):16,000円

専門家報酬

  • 行政書士報酬:15万円〜25万円程度
    (事前調査・書類作成・役所調整・申請代行を含む)
  • 図面作成費用(建築士等):5万円〜10万円

合計目安

申請関係だけで20万〜40万円程度は見込んでおく必要があります。


運転資金の準備も忘れずに

初期費用だけでなく、開業後の運転資金も大切です。

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 清掃費用
  • リネン費用
  • 広告宣伝費

少なくとも6か月分の運転資金を用意しておくことが安全です。


資金調達の方法

1. 日本政策金融公庫(国の金融機関)

  • 創業融資に強く、宿泊業も対象。
  • 無担保・無保証人で借りられる「新創業融資制度」がある。
  • 金利:1.5%前後〜(時期や制度による)。

2. 信用金庫・地方銀行

  • 地域密着型の融資に強い。
  • 金沢市や石川県と連携した特別融資制度を利用できることも。
  • 審査では事業計画書の精度が重視される。

3. 補助金・助成金

  • 小規模事業者持続化補助金:販路開拓・広報費に利用可能。
  • 事業再構築補助金:大規模なリノベーションも対象となる可能性。
  • 石川県や金沢市独自の支援策も随時公表されるため、確認が必要。

資金計画の立て方

ステップ1:初期費用を算出

  • 物件取得
  • 工事・消防設備
  • 許可申請費用

ステップ2:運転資金を見積もる

  • 6か月分の経費を計算。

ステップ3:収益予測を立てる

  • 1泊単価 × 稼働率 × 部屋数 = 売上高
  • シミュレーションで収益性を確認。

ステップ4:資金調達計画

  • 自己資金+融資+補助金でバランスを取る。

専門家に依頼するメリット

  • 融資審査で重要な事業計画書をプロが作成。
  • 許可申請と資金調達を並行して進められる。
  • 不動産(ふちどり不動産)+工事(Kプランニング)+申請(行政書士高見裕樹事務所)のワンストップ対応で全体像を把握した資金計画が立てられる。

まとめ

  • 宿泊業開業には数十万〜数百万円単位の初期費用が必要。
  • 物件取得、工事、消防設備、申請費用に加えて運転資金も確保すべき。
  • 融資や補助金を活用すれば、自己資金だけでなく外部資金でのスタートが可能。
  • 石川県(金沢市)での条例対応も含め、開業は計画的に進めることが重要。
  • 専門家に相談すれば、費用を見極めつつ最適な資金調達ができる。

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行政書士高見裕樹事務所では、旅館業・簡易宿所・民泊の開業に必要な資金計画・事業計画書作成・許可申請をワンストップでサポートしています。

「費用感を知りたい」「融資や補助金を使えるのか相談したい」という段階でもお気軽にどうぞ。

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