
旅館業・民泊の開業資金はいくら必要?|自己資金・融資・補助金の目安
石川県(金沢市)で宿泊施設を始めたい方へ
「旅館業を始めたいけど、いくら資金が必要なのか分からない」
「民泊なら少ない投資でできる?」
「融資や補助金は使えるの?」
宿泊業を開業するにあたり、多くの方が最初に直面するのが 資金計画 です。
物件取得・改装工事・消防設備・運転資金など、想像以上に費用がかかることも少なくありません。
本記事では、石川県(金沢市を中心に北陸三県)で宿泊業を始めたい方向けに、初期投資・運転資金・改装工事費の目安を数字ベースで解説 し、さらに 銀行融資や補助金の活用方法 についてもご紹介します。
1. 宿泊業の初期投資の内訳
宿泊施設を開業する際の主な費用は以下の通りです。
- 物件取得費(購入または賃貸)
- 改装・リフォーム工事費
- 消防・衛生設備工事費
- 許可申請費用(旅館業許可・用途変更など)
- 家具・家電・備品の購入費
- 広告・集客サイト掲載料
これらを合計すると、小規模民泊なら数百万円規模、旅館業や簡易宿所なら数千万円規模 になるケースもあります。
2. 民泊と簡易宿所・旅館業の費用感の違い
民泊(住宅宿泊事業法)
- 届出制で初期コストは抑えやすい
- 改装は最小限で済むことも
- 必要資金目安:100万〜500万円程度
簡易宿所(旅館業法許可)
- 消防設備や用途変更の負担が大きい
- 内装工事や用途変更申請が必須になる場合が多い
- 必要資金目安:500万〜2,000万円程度
本格的な旅館・ホテル
- 土地・建物の取得、設計・建築費が高額
- 数千万円〜億単位の投資が必要
- 必要資金目安:5,000万円以上
3. 改装工事費の目安
改装費用は物件の状態と規模によって大きく変動します。
- 和室を宿泊用にリフォーム:1室あたり50万〜100万円
- 古民家の全面改装:500万〜2,000万円
- 水回り(浴室・トイレ・キッチン)改修:1か所100万〜300万円
- 消防設備追加(火災報知器・誘導灯・消火器など):50万〜500万円
- スプリンクラー設置(必要な場合):数百万円規模
👉 特に古民家を活用する場合、表面的なリフォームだけでなく、耐震補強・断熱工事も必要になることが多いため、想定以上に費用がかさむケースが多い です。
4. 運転資金の考え方
開業してすぐに黒字化するとは限りません。
少なくとも 3〜6か月分の運転資金 を確保しておくことが重要です。
- 人件費:清掃スタッフ・管理人・アルバイト
- 光熱費:電気・ガス・水道代(宿泊施設は一般家庭の数倍になることも)
- 広告宣伝費:OTA(Airbnb・Booking.com)への掲載料や手数料
- 消耗品費:リネン・アメニティ・トイレットペーパーなど
👉 運転資金の目安:月30万〜100万円程度 × 3〜6か月分 = 100万〜600万円
5. 自己資金と銀行融資
自己資金
- 目安として総投資額の 2〜3割 は自己資金で用意するのが望ましい。
- 自己資金ゼロでは融資は難しい。
銀行融資
- 日本政策金融公庫の「新創業融資制度」
- 地元信用金庫・地方銀行の創業支援融資
- 融資額の目安:500万〜3,000万円
👉 資金調達の際には 事業計画書の作成 が必須です。収支計画・稼働率の想定・返済シミュレーションを明確に提示する必要があります。
6. 補助金の活用
- 小規模事業者持続化補助金
→ 上限50〜200万円、改装費や広告費に利用可能。 - 事業再構築補助金
→ 最大1億円。大規模な宿泊施設開業やリノベーションに対応。 - 観光庁・自治体の観光関連補助金
→ 石川県・金沢市も観光振興を目的とした支援を行う場合あり。
👉 補助金は申請書類が複雑で、採択率も一定。行政書士に依頼することでスムーズに進められます。
7. 石川県(金沢市)での実例
事例①:古民家を簡易宿所に
- 物件取得費:800万円
- 改装費:1,200万円(耐震・水回り・消防設備含む)
- 総投資額:2,000万円
- 融資:1,400万円(地元信用金庫)
- 自己資金:600万円
事例②:自宅を民泊に転用
- 改装費:200万円
- 家具・備品:100万円
- 消防設備:50万円
- 総投資額:350万円
- 自己資金:200万円
- 融資:150万円(政策金融公庫)
8. 行政書士高見裕樹事務所のサポート
当事務所では、宿泊業開業に必要な資金計画をトータルでサポートしています。
- 事業計画書の作成(銀行融資対応型)
- 物件調査・用途地域確認(ふちどり不動産と連携)
- 改装工事・消防設備工事の見積もり(Kプランニング対応)
- 補助金申請のサポート
- 旅館業・民泊の許可申請代行
👉 「数字に強い行政書士」として、収支計画・融資交渉まで寄り添います。
9. まとめ
宿泊業の開業には、民泊なら数百万円、簡易宿所なら数千万円規模 の資金が必要になります。
大切なのは「初期投資だけでなく運転資金まで確保すること」、そして「融資や補助金をうまく活用すること」です。
📩 ご相談は「行政書士高見裕樹事務所」お問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。
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