「デリヘルの届出は簡単」と思っていませんか?
デリヘル開業を検討される方の多くが、
「店舗がいらないから申請は簡単でしょう?」
「警察に書類出すだけでしょ?」
「店がないんだから楽ですよね?」
と思いがちですが、実務は全く逆です。
【無店舗型性風俗特殊営業は、書類審査が店舗型より厳しいことがある】
理由は2つ:
① 店舗がないため “管理体制”が唯一の審査ポイント
② 事件・トラブルの発生率が高く、警察が厳格に監督している
そのため、
届出の差し戻し率は店舗型を上回ります。
本記事では、
金沢市と石川県警の実務に基づき、
- 届出の仕組み
- NGになる典型例
- 名簿・写真・車両の扱い
- 待機所の要件
- SNS・HPの表記ルール
- 令和7年改正予定まで
を徹底解説します。
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◆ 第1章|無店舗型性風俗特殊営業とは?
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■ 店舗を持たず、派遣型でサービス提供を行う業態
代表例:
- デリバリーヘルス
- ホテル・自宅派遣型サービス
- レンタルルーム派遣
- SNS・アプリで集客する無店舗型サービス
■ “待機所” と “事務所” が必要
- 待機所=従業員が待機する場所
- 事務所=営業管理を行う場所
※住所貸し・バーチャルオフィスは絶対に不可。
■ 届出先は警察署(生活安全課)
店舗型と違い「許可」ではなく 届出。
しかし審査は非常に厳しい。
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◆ 第2章|無店舗型で“落ちる”典型例(トップ12)
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金沢市でも全国でも発生している
NG例をまとめるとこちら。
❌ NG1:従業者名簿に写真がない(最も多い)
従業者名簿には
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 顔写真(脱帽・無加工)
- 本籍地(石川県は必要)
が必須。
❌ NG2:身分証のコピーが不鮮明
特に運転免許証の住所変更がされていない例が多い。
❌ NG3:待機場所が“事務所”と同一でない
待機所と事務所は分ける必要があります。
❌ NG4:マンションの一室での待機(禁止されることが多い)
用途規制・条約上、
マンション待機はほぼ不可。
❌ NG5:事務所がバーチャルオフィス(絶対不可)
コワーキング・シェアオフィスも不可。
❌ NG6:SNS集客の記載内容に違反がある
以下は警察が特に確認する:
- Twitter(X)
- インスタ
- メールフォーム
- ホームページ
「風営法の表現違反」があれば差し戻し。
❌ NG7:車両登録が不十分(派遣車両の必須項目漏れ)
- ナンバー
- 使用者
- 使用目的
が必要。
❌ NG8:スタッフの身元確認が曖昧
住民票や誓約書が不足。
❌ NG9:電話受付担当の身分が不明
受付担当者も「従業者名簿」に登録必要。
❌ NG10:届出書の表現が風営法と合致していない
営業内容・派遣方法の書き方を間違えるとNG。
❌ NG11:サイトOPEN日が“届出日より前”になっている
営業開始日は届出後。
届出前にサイト公開は違法。
❌ NG12:派遣可能エリアが広すぎてNG(県外不可)
石川県外派遣は事実上不可。
県外ホテル派遣はNG。
✔ 無店舗型の届出は、思っている以上に書類の精度が求められます。
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◆ 第3章|従業者名簿の作成ルール(ここで落ちる)
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従業者名簿は
届出最重要書類。
【必須項目】
- 氏名(本名)
- 生年月日
- 現住所
- 本籍(都道府県)
- 顔写真(カラー・脱帽・正面)
- 勤務開始日
- 退職日(退職時)
- 18歳未満不可の誓約
【注意点】
❌ 源氏名(ハンドルネーム)はNG
❌ 顔隠し・加工・アプリ補正NG
❌ 帽子・サングラスNG
❌ モザイクNG
【提出書類の組合せ】
従業員ひとりにつき:
- 名簿
- 写真
- 運転免許証(又はパスポート)
- 誓約書
✔ デリヘル届出は“従業員の身元確認”が最重要。
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◆ 第4章|待機場所・事務所の要件(ここを間違えると絶対に通らない)
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【待機場所の要件】
- 風営法上「従業員の滞在場所」として適正である
- 住所が特定されている
- 写真付きで確認できる
- マンションや雑居ビルは不可の場合が多い
- 近隣への迷惑がない位置
- 待機人数に見合った面積
【事務所の要件】
- 書類保管が可能な独立したスペース
- 受付電話装置・PCなどの設備
- 登記上の所在地と一致すること
- 住居用賃貸はNG
【待機所と事務所は原則別】
石川県警は
「待機所 兼 事務所」は極めて慎重に審査します。
❌ 自宅兼待機所
❌ マンション兼事務所
❌ 簡易宿泊所を兼ねる
どれも実務上通りません。
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◆ 第5章|車両登録・派遣ルールの実務
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デリヘルは「車両の管理」が必須。
【車両の要件】
- 営業車のナンバー
- 使用者名義
- 保管場所
- 派遣エリア
- 使用目的(偽装不可)
【よくあるNG】
- 他人名義の車を使う
- 友人の車を使わせる
- 共有車両
- レンタカー無断使用
すべて違法扱い。
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◆ 第6章|サイト・SNSの表記ルール
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警察は届出時に必ず
- サイトURL
- SNSアカウント
- 広告媒体
を確認します。
【NG表現例】
- 「即プレイ」
- 「バレないホテル呼び」
- 「石川全域派遣」
- 「高級デリバリークラブ」
- 「18歳未満利用不可」(表現方法が不適切)
【必須表記】
- 法に反する行為はない旨
- 18歳未満不可の適正表記
- 料金体系の透明化
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◆ 第7章|令和7年 風営法改正予定の概要(無店舗型)
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※現在国会で議論されている方向性(記事ベース)
- 従業員名簿の強化
- 派遣場所の制限強化
- SNS広告の規制
- 車両使用の厳格化
- 事務所の要件強化
無店舗型は改正対象となりやすいため
2025年以降はより厳しくなる見込み。
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◆ 第8章|当事務所の実務:届出を“確実に通す”フルサポート
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● 待機所・事務所の選定サポート
用途規制・賃貸契約・近隣配慮まで確認。
● 従業員名簿の完全作成
写真・身元確認を徹底し、不備ゼロに。
● 営業方法書(派遣ルール)の作成
警察が理解しやすい形式で作成。
● 車両登録の代行
名義・保管場所まで確認。
● SNS・サイトの事前チェック
表記違反をゼロに。
● 警察との事前協議・届出代行
生活安全課とのコミュニケーションまで代行します。
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◆ まとめ:無店舗型(デリヘル)の届出は“書類の精度”が命。
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- 従業員名簿の不備
- 写真の不備
- 車両の管理が曖昧
- 待機所・事務所の要件ミス
- SNSの違反表現
届出が「却下」される理由の9割は
書類の精度の低さです。
デリヘルは店舗がない分、
“書類と管理体制だけが審査対象”になります。
だからこそ、
正確な書類作成と警察との調整が必須 です。
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行政書士高見裕樹事務所
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