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「風俗営業許可は何日で取れる?|石川県の約55日と逆算スケジュール術」

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開業日はいつにできる?|風俗営業許可の取得スケジュールと逆算計画

はじめに:なぜ“逆算”が必要なのか

「スナックを開きたい」「自分のラウンジを持ちたい」と考えて動き始めると、まず気になるのは「いつから営業できるのか?」というスケジュールの問題です。
しかし、風俗営業許可(接待飲食等営業)の取得は、他の営業許可や届出と比較して時間がかかります。石川県(金沢市など)の場合、申請受理から許可交付まで約55日が目安とされています。

つまり、「物件を借りてすぐにでもオープン!」というわけにはいかないのです。さらに、許可申請前には「物件調査」「図面作成」「内装工事」「消防・建築との調整」など多くの準備工程があります。これらを考慮すると、トータルで3〜4か月の準備期間を見込むのが現実的です。

このため、開業予定日から逆算して計画を立てることが絶対条件となります。本記事では、そのスケジュールの立て方を詳しく解説します。


全体スケジュールの流れ

風俗営業許可取得のプロセスを大きく分けると、次の6フェーズに整理できます。

  1. 企画・資金計画(1〜2週間)
  2. 物件選定・用途/立地チェック(1〜3週間)
  3. 図面作成・構造/設備の事前適合確認(2〜4週間)
  4. 内装・設備工事(2〜6週間)
  5. 申請書類作成・申請(1〜2週間)
  6. 審査・現地検査・許可交付(約55日)

この流れを頭に入れた上で、逆算スケジュールを組み立てることが重要です。


フェーズごとの詳細と注意点

① 企画・資金計画(1〜2週間)

まずは「どんな店にしたいのか」を明確にします。

  • 席数・レイアウト
  • 営業時間(深夜営業かどうか)
  • 接待の有無
  • 初期投資額と運転資金の見積もり

ここでの判断次第で、「風俗営業許可が必要なのか」「深夜酒類提供飲食店の届出で足りるのか」が変わります。スタッフが接客に入るなら風営許可が必須です。


② 物件選定・立地チェック(1〜3週間)

物件は早く契約したくなりますが、契約前に用途地域や立地条件を確認することが必須です。

  • 用途地域の制限:住居専用地域では風俗営業不可。
  • 距離制限:学校・病院・児童施設などから一定距離が必要。
  • 管理規約・オーナー承諾:マンションやテナント規約で禁止されている場合あり。

契約してから「ここでは営業できません」となれば大きな損失になります。


③ 図面作成・構造/設備の確認(2〜4週間)

風営許可申請では、詳細な図面提出が求められます。

  • 平面図
  • 客室の見通し図
  • 照度分布図
  • 出入口・非常口の位置図
  • 求積図

また、構造要件(見通し・照度・避難経路)が厳格にチェックされます。ここでの不備は、後の工事や検査で大きな手戻りを生みます。


④ 内装・設備工事(2〜6週間)

工事は単なるリフォームではなく、法令適合性を満たす必要があります。

  • 消防設備(火災報知器・誘導灯・消火器)
  • 照明(必要ルクス以上を確保)
  • 見通し確保のためのパーテーション高さ調整

規模にもよりますが、通常2〜6週間程度。審査中に並行して工事を進め、検査時には完成状態にしておくのが効率的です。


⑤ 申請書類作成・申請(1〜2週間)

提出書類は非常に多く、個人の場合でも次のような書類が必要です。

  • 申請書一式
  • 住民票・身分証明書・誓約書
  • 物件使用承諾書(賃貸の場合)
  • 登記事項証明書(法人の場合)
  • 図面類
  • 営業の方法を記載した書面

1枚でも欠ければ受理されません。


⑥ 審査・現地検査・許可交付(約55日)

石川県の場合、申請受理から許可交付まで約55日が目安です。

  • 書類審査:形式や内容の確認。
  • 現地検査:警察署職員が来店し、図面通りか、照度・見通し・出入口をチェック。
  • 許可交付:不備がなければ交付。

検査時に照明が暗い、パーテーションが高すぎる、避難経路が塞がれているといった問題があれば、是正→再検査となり、さらに時間が延びます。


開業日から逆算するスケジュール例

仮に「12月1日にオープンしたい」と考えた場合、逆算すると次のようになります。

  • 12/1:グランドオープン
  • 11/25:許可証交付(遅くとも)
  • 11/10:現地検査
  • 9/15:申請受理(ここから約55日)
  • 9/1:図面完成・申請書類整備
  • 8/10:物件契約・オーナー承諾取得
  • 8/1:用途地域・距離制限の確認完了
  • 7/20:事業計画・予算の確定

つまり、オープン希望日の約4か月前には動き出す必要があるということです。


よくある遅延の原因と対策

  • 用途地域NGを契約後に発覚 → 契約前に専門家チェック
  • 図面不備で差戻し → 行政書士による事前確認
  • 工事遅延で検査に間に合わない → バッファを確保し、工程管理を徹底
  • 照度不足 → 事前に照度計で実測テスト

行政書士に依頼するメリット

  • 物件の用途地域や距離制限を事前に調査
  • 書類一式の漏れを防止
  • 警察署との事前協議・検査日程の調整を代行
  • 内装工事業者との連携をスムーズに

特に初めての方にとっては、「何から始めるべきか分からない」という状況が最も大きなストレスです。専門家に依頼することで、全体像を把握した上で安心して開業準備を進められます。


まとめ

  • 石川県では風俗営業許可の審査期間は約55日
  • 全体では3〜4か月の準備期間が必要
  • 「開業日から逆算」して計画を立てることが成功の鍵
  • 書類不備や工事遅延は致命的な遅れにつながる
  • 専門家と連携すればスケジュールのブレを最小化できる

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行政書士高見裕樹事務所では、石川・富山・福井におけるスナック・ラウンジ開業をサポートしています。

  • 物件調査
  • 許可申請書類の作成・提出
  • 図面作成・内装工事の連携
  • 現地検査立会い

開業日から逆算した最適なスケジュール設計をお手伝いします。

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